2018.3.7 アルモニア研修(第5回)手記

若林信織(上智大学外国語学部ポルトガル語学科2年)

Trabrasやアルモニア学園の先生方、子どもたちのおかげで一か月があっという間に過ぎたと感じるくらい、私にとってこの研修は充実したものでした。

 研修初日、人見知りである私は、初対面で母語の通用しない子どもたちと生活するということにとても緊張して、なかなか話しかけられずにいました。それ故に一か月の研修生活を不安にも思いましたが、「bom dia」と言ってハグしてくれる子や、日本語で「おはようございます」と挨拶をしてくれる子がいてくれたおかげで私の不安も和らぎ、緊張も解けていきました。 そしてお互いに慣れてくると子どもたちはたくさん話しかけてくれるようになり、早口で何言っているのかさっぱりわからず、何度も聞き直すこともありました。きっと面倒に感じている子もいたと思いますが、文字に書いてくれたり、ジェスチャーで必死に教えてくれたり、絵を描いてくれたりと根気強く付き合ってくれたので、少しずつ理解できるようになりました。また、校内のカルナバルの日や休み時間には子どもたちと一緒に走り回ったり、遊んで私の息抜きにもなりましたが、私の貴重な体力も見事に奪い去っていきました。

また、今回一番大変だったのは、プレゼンでした。プレゼンの準備がなかなか進まないことや、プレゼンの発表がポルトガル語であるため、練習も日本語の何倍も練習しなければなりませんでした。しかし、子どもたちの可愛らしい笑顔を見て、また頑張ろうと思うことができ、プレゼンもしっかり聞いてくれて質問が出たり、プレゼン最中に反応があって、本当にうれしかったです。このように、子どもたちの何気ない温かさや可愛らしさに支えられながら、何とか一か月頑張れたように思います。

またカルナバルの期間には生徒のお家にお世話になったり、土日には、生徒の誕生日会に参加させていただいたり、生徒のご家族や学校の先生方などにショッピングや、いろいろな場所に連れて行っていただき、ブラジル人の生活や文化にたくさん触れることができました。

たくさんの方々にお世話になりご迷惑をおかけすることもありましたが、ブラジルがもっと好きになりました。ブラジルでのこの経験を生かして、大学での学びにつなげられたらいいなと思います。本当にありがとうございました。

 

 

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大西香穂(京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科2年)

本当に濃い一か月でした。初めの数日はポルトガル語が通じず、私自身も理解ができず、プレ
ゼンもたくさんあり辛いこともありました。しかし、子供たちが積極的に話しかけてくれて緊張が解けました。子供たちとたくさん関わることが出来ました。また、カーニバルの期間はホームステイさせて頂き、生徒さんのご家族にお世話になりました。初めてのホームステイで不安が一杯でしたが、生徒さんもご家族も親戚の皆さんもとても優しく、暖かくて帰りたくなくなりました。ホームステイ後も週末に私達だけでは行くことが難しい場所にたくさん連れて行ってもらいました。その他にも生徒さんの誕生日会に招待して頂いてとても楽しかったです。あんなに大きくて盛大なパーティは日本にはほとんど無いので軽いカルチャーショックでした。たくさんの方々が話しかけて下さって、あんなにポルトガル語を話したのは初めてだったと思うほどたくさん話すことが出来ました。色々とブラジルの現状をお聞きして考えさせられる事もありましたが、皆助け合って生きているんだ。と聞いてブラジルが大好きになりました。どれも日本では体験できないことばかりで本当に楽しかったです。
 
また、この研修期間中に移民資料館やサントス港を訪れ、日系移民の方々にお話を聞くことが出
来ました。より日本人移民についても関心が深まりました。多くの事を学ぶことができた一か月間でした。ありがとうございました。

 

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