【ニッポン歴史探訪】江戸 最初の江戸城

 西新宿移転前の東京都庁舎があった現東京国際フォーラム(Tokyo International Forum)のガラス棟(Glass Bldg.)1階(注)に室町時代の武将・太田道灌(おおたどうかん)の銅像(朝倉文夫作)が大事に引き継がれています。この武将は、当時関東地方を古河公方(こがくぼう)派と2分して争っていた関東管領(かんとうかんれい)派に属し、1457年、隅田川河口西側(以前は、江戸某の領地の一部であった)に、古河公方に味方する有力武将・千葉某(隅田川東側を支配)を牽制するために城を築きました。攻防の最前線基地であり、最初は周りに人家などは無かったと思われます。これが最初の江戸城といわれます。
こうして、年月が経ち、「江戸」から日本の首都「東京」に変わった今でも、東京都民は太田道灌を江戸開祖として敬っています。 
(注)ガラス棟の東京駅側ゲートから入ってすぐ右手です。    黒瀬記

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