竹本 久子 詩集その2 『暮らしの中から』

 

 

  コーヒー


ひときれのボーロ味って
口にする
アドッサンテも砂糖も無い
濃い目のコーヒー
快く広がるにがみと香り
さわやかなあと味
なくてなならない私達の飲物


  一日に何回
  コーヒーのシーカラを手にすることか
  疲れたこころに
  広く広がるにがみと香り
  頭ハッキリ気分さわやか
  なくてはならない私たちの飲物


生きてきた
長い人生のまい日に
コーヒーの無い日あったろうか
色うつくしく香り高く
老も若きも魅了する
コーヒー、コーヒーよ
なくてはならない私達の飲物

 

 

 

   『ユウカリピト林


風にゆれるユウカリピト林
真っすぐに天さして
伸びきったうつくしい幹
ところどころ
まっ白い木肌を見せて
そのなめらかさを誇る


  はげしい風に
  幹ごとゆれる
  渦巻き波打ちふるえながらに
  小枝はながく
  歌をかなでる細長き
  みどりの葉たち・・よ


ザワザワザワザワザワザワ ザワザワ
ユウカリピト林で足止めて
ジーと聞き入る
ジーと見つめる美しい
神のめぐみの音楽堂
しばし心は
夢いつつ・・・。

 


  『ふり向けば


ふり向けば
数々の傷もある
ふり向けば
諸々の悪もある
ふり向けば
恥ずべきことも多かりき


  ふり向けど
  戻らない時の流れ
  改むる
  ことも出きぬと
  なげくも愚か


ふり向かず
まっしぐら前に進もう
過去を捨て
朗らかに歩こう人の道
ふり向かず
光を見よう・・・。

  

 

 

 

               

 

作者自己紹介】

 

竹本 久子

1933年11月10日、サンパウロ州 Presidente Venceslau

生まれの日系二世ブラジル人です。

趣味は詩、読書、踊り、トランプ、旅行。

下手の横好きでカラオケもはじめました。

2005年から8年間、サンパウロの「詩話会だより」

に投稿をしていました。今後も「のうそん」に投稿

させていただきたいと思っております。

 

 
 
 
 
 
 
 

 この記事は「のうそん274号」(日伯農村文化振興会発刊)より、同誌と筆者の許可を得て転載しました。(Trabras )  

 

<作者よりの手紙>

 

富田さま、返事おくれまして申し訳けありません。

お孫さんお誕生とのことお目出とうございます。私はポ語の学校には3年しか行けなかったので、子供たちには勉強させてやりたい…と願っておりました。幸い主人も同じ考え持っておりましたので、7人の子供たちみな卒業することが出来ました。処が皆、好きな職業につけることは出来ませんでしたが、それぞれ家庭を持ち、普通に生活しております。

孫は4人卒業、3人大学勉強中、あと7人はまだ若いのです。
男8人女6人と孫は14人おります。父母が移民としてきたので、3人の兄、1人の姉、私、妹2人と兄弟7人ですので、みな、子供の頃からエンシャーダーを引かされました。それに当時は田舎では4年生はありませんでした。プリマリオ卒したければ、町に住まなければなりません。4年出来たのは末妹一人でした。父がよく言っていました。勉強させてやりたかった…と。父母は随分苦労したと思います。地主となったのは姉が生まれるチョト前…でも父母は優しく朗らかな人だったので、私たちの家族はみな朗らかでした。


私の子供たちも、その家族もみな朗らか。集まるとワイワイ ガヤガヤ ゲラゲラです。もうすぐお正月…年末になるとクリチーバ市の3人の子の家族も、クルゼイロドスールの2家族も、ここアラポンガスの長男家族もみな、私を見ていてくれる次女の家に集まります。
2月には4家族がプライアに1週間、私を連れて遊んできます。毎年都合のつく子供たちがプライアに連れて行ってくれます。メリョールイダーデと言いますが本当に私今幸せです。

82歳の長い年月を生きてきて、私も辛い思い悲しい思いを沢山してきました。でも、子供たち孫たち良い子に育ってくれて幸せです。自分の人生、上手に書けたら面白くも悲しくも辛くも、ひとつの小説になるかな…と思います。残念乍らそれが出来ません。11月16日の朝、家を出て、27日の朝方、家に帰りました。メシコにエスクルソンで行ってきたのです。国内の旅は良くします。すぐアミザーデする性格なので面白く楽しく旅するのですが、書き留めて置かないのでダメなタチです。

 

富田さま、つまらないことクドクド書きましたがお許し下さい。今年も残り少なくなりました。良いナターウとお正月をお迎えください。終わりになりましたが、拙い私の詩、サイトに掲載して頂けることにお手伝い下さいまして有難うございました。孫に見せてもらい嬉しく思いました。ほんとうにありがとうございました。これからも勉強していきたい…と思っております。御指導お願いいたします。加藤さまからもごてねいなお手紙頂いて大へんうれしく思っております。お礼のお手紙書かねば…と思っております。

ご家族のみな様によろしく、御多幸お祈りいたします。
2015年12月10日   

                                 竹本久子                 
                        

富田様

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