アテンション!航空料金バラツキ大

 alt

  「サンパウロ~リオ間の航空券は国際線よりも高い」という大見出しが付いた記事を先日見かけました。小見出しは「例えばサンパウロ~ブエノスアイレス間はその半額」。
記事によると、わずか450キロ程度しか離れていないサンパウロ~リオ往復が1,600レアル(1レアル=約45円)前後にも達しているそうです。ニューヨーク~ワシントン往復の相場が275レアル、サンパウロ~ブエノスアイレス往復の相場が790レアルほどだそうですから、その価格の異常ぶりが分かります。
高騰してる要因としては、航空会社の選択肢が少なく競争がないこと、そして、空港インフラの不備がオペレーションコストを押し上げていることが指摘されています。この調子でいけば、2014年のサッカーのW杯の期間中はサンパウロ~リオ往復の航空券が日本~ブラジル往復のそれよりも高いうえにプラチナチケット化する、なんていう事態ももしかしたら起こり得る!?かもしれません。

 また、サンパウロ~ブエノスアイレス間の航空券代がサンパウロ~リオ間の半額という状況であれば、レアル通貨が強い昨今ですから、サンパウロ在住者にとってはリオにサンバやボサノヴァを聴きに行くよりも、ブエノスアイレスでタンゴ見物の方がずいぶんとお得に感じられるのではないでしょうか。

  今月に入って出張で訪ねたパラグアイの首都アスンシオンも足を運んでみる価値が十分にあると思われました。サンパウロから飛行機でたったの2時間。海も山もないから見所がないと見ている方も多いようですが、宗主国スペインをはじめ各国移民(日本、ドイツ、韓国、ペルー、レバノン等)の料理がレストランで味わえ、レベルも総じて高く、値段はブラジルよりずっと安値。さらにカジノやゴルフまで楽しめます。
中国ではなく台湾と国交があるなど南米では珍しい「親米国」であるせいでしょうか、スーパーなどではアメリカ製品が意外にも豊富な気がしました。日中40度近くにもなる内陸特有の暑さには参ったものの、それによってビールが殊更に美味に感じられ、パラグアイ産ビールは大衆メーカーであっても風味抜群でした。

 アスンシオンの人口は80万程度ですから、私が生活するナタル市とほぼ同じ規模です。高層ビルや住宅はナタルの方が多い印象でしたが、さすがは首都です、素敵な屋敷や洒落た商業施設も目立ちました。ブラジルに来たらノルデステなどを観光するのもいいですがホテル代も物価も高いので、代わりにパラグアイやアルゼンチンの首都まで出かけてみるのがこれからのちょっとしたトレンドになるかもしれません。

2012年3月25日 小林大祐

コメントは受け付けていません。