ラーモス移住地へのお誘い 

 

               。。 ラーモスの村おこしにご協力を!  。。。。。。。。。。

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 特定非営利活動法人  NGOブラジル人労働者支援センター理事長 加藤 仁紀  (Kato Yoshinori)

 

 altかつて私自身も大学卒業と同時に渡伯(移住)し、3年ほどサンパウロに在住したことがあります。この約10年間は、東京で特定非営利活動法人NGOブラジル人労働者支援センターという団体を運営し、微力ながら全国の在日ブラジル人支援活動に携わってきました。活動の傍ら常に私たちがもっとも気になっていたことは、彼らのルーツであるブラジルの日系社会のことです。というのは今日のブラジルの発展の陰に日本移民の果たした役割が非常に大きかったにもかかわらず、昨今日系社会が、混血化の進行と相俟って非常な早さで衰退しつつあることをよく耳にするからです。そこで私たちとしては、現在とくにサンパウロの日系社会が中心に推進しつつある日本語・日本文化のブラジルでの普及活動に関し、日本側から及ばずながら側面支援活動(日本の公的資金活用等による日伯学園建設支援活動等)をさせていただいておりますが、日本人のブラジル移住が絶えて既に約40年を経た今日での活動は容易なことではありません。効果的な普及活動の最たるものは、無論日伯間の人的交流です。できるだけ多くの日本人がブラジルを訪ね、同様に多くのブラジル人に日本に来てもらうという相互交流こそが肝要です。


 その様に考える中で、この度、ブラジルから来日された私の大学時代のサークル(早稲田大学海外移住研究会)の先輩で、サンタカタリーナ州「ラーモス(Ramos)日系移住地」を“ご自身とお孫さんの心の故郷”という近藤博之氏とのご縁により、同地の日伯文化協会会長尾中弘孝氏の求めに応じて、彼の地と日本人との交流を図る事業に関わらせていただくことになったことは、時宜に適うもので深い意義があることと考えます。

 

 ラーモスは、豊かな自然に恵まれ、四季もあり、文化の薫りを醸し、何よりも古き良き日本の心を色濃く残す移住地です。近藤氏や尾中会長をはじめラーモスの皆様は、彼の地の良さ、素晴らしさをぜひ日本人に知って欲しい、訪れて欲しい、あるいは将来ともに暮らして、この地を農業や観光等の町として潤いのある地として活性化させ、発展させたいと強く願っておられます。私どもとしてもラーモス関係者のこの思いに大いに共鳴するところがあり、できるだけ多くの日本人が旅行、ホームステイ、ボランティア活動、第二の人生等、目的のいかんや滞在期間の長短にかかわらず、ラーモスを訪れ、彼の地とそこに暮らす人々と触れ合う体験をしていただきたいと思っております。必ずや新しい発見に出会うものと確信します。


 彼の地の皆様と日本人が手を携えて日系人の少ないサンタカタリーナ州のラーモスを中心とする地域の『村おこし』にこぞって協力し、この地を大いに発展させることができれば、ブラジルにもう一つの確固たる日系社会を誕生させることが可能と思います。もしそうなれば日系人の多いサンパウロ州やパラナ州と連動して、より一層ブラジルに日本文化を普及させることができ、日系社会が全体としてブラジルに更なる貢献をすることができると考えます。このことは、今や極めて弱くなった日本人とブラジル日系社会との絆を取り戻し、相互理解と協力によって日伯両国の国益と友好・親善関係に寄与し得る手がかりになると考えます。


 ラーモス移住地の詳細は、当地を過去に探訪された、あるいは今後訪問される有識者、学生、旅行者、あるいは当地ご出身の方々等から寄せられる手記、コラム等を私たちのホームページで随意ご案内させていただきますので彼の地の魅力を十分に堪能していただければ幸いです。
 なお、当方のホームページの「ラーモス移住地紹介」コーナーは、私たちと同移住地のスタッフ等が協力して作成し、同地をできる限りネット上に再現し、ラーモス情報を内外に発信していきたいと考えておりますので関係各位のご理解・ご協力・ご支援を心からお願い申し上げます。  (2012.3.10記 )

 

   ◆ お問い合わせ先 → ramos@ongtrabras.org  へ
                              

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