2020.4 アルモニア学園研修手記

 石谷大樹  Ishigai Hiroki(早稲田大学法学部1年)

はじめに、このような貴重な機会を与えてくださったONG TRABRASの皆様、アルモニア学園の方々を始めとした多くの関係者の皆様に謝意を示したいと思います。本当にありがとうございました。

 私は、これまでの研修生の方々とは異なり、ポルトガル語を専攻していなく、さらに初めての研修当時一年生での渡航でした。そのため、関係者の皆様には数多くのご心配をおかけしましたが、親身に手助けや応援をし続けていただいたおかげで、無事研修を終えることができました。ありがとうございました。

まず、大学一年の春から週一コマの公開授業と独学のみでポルトガル語の勉強を始め、八月の研修の面談の時点では全くポルトガル語が話せない状態でした。しかし、加藤仁紀様を始めとする皆様に熱意をかっていただき、期待値という形で、採用していただきました。

そして、アルモニア学園でも、その挑戦の姿勢を崩すことなく積極的に生徒や先生方などのブラジル人の関係者に拙いポルトガル語で話しかけ続け、分からない単語に出会ったときは簡単な単語に置き換えてもらったり、カタカナなどでメモして、日本語の先生方に状況と共に尋ねたりすることで語彙を増やしていきました。ブラジル人は、ポルトガル語がうまく話せない私にも、親身になって対応してくれました。そのため、研修の折り返しの頃には話していることの多くを理解し、稚拙ではありましたが意思を伝えることもできるようになりました。

また、ホームステイや学園での、関わりから、ブラジル人の優しく思いやりを大切にする国民性(ラテンの明るいノリなど)を肌で感じ、ブラジルという国を好きになりました。

そして、今回の研修を通じて、体得したかったブラジル人の国民性・日本語教育の現場の見学と体験・日本文化の伝播・ポルトガル語学習を、アルモニア学園という、そのすべてが可能な場で学べたことは、私の人生に大きなインパクトを与える大変貴重な経験でした。また、出稼ぎ労働者問題の対応するCIATEにも寄り、その部分まで学ぶことができました。そして、日系人の方々との関わり、日本移民史料館見学を通じて、日系社会についても学ぶことができました。

 最後に、このような機会を与えてくださった皆様、そして多くの手助けをしていただいた皆様、そしてブラジルの幼稚園児から先生方、保護者まで大変親しくしていただきました。これからの人生に、ここで学んだ経験を一つでも多く活かしていきます。

 本当にありがとうございました。

 

 

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