▼2011年3月11日 14:46
11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とする大地震があり、宮城県栗原市で震度7を観測した。北海道から九州にかけての広い範囲で震度6強~1の揺れと、津波に見舞われ、死者・行方不明者は東北を中心に850人を超えた。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.8で、記録に残る1923年以降国内最大。震源は宮城県・牡鹿(おしか)半島の東南東約130キロ。専門家によると、今回の地震エネルギーは関東大震災の約30倍、阪神大震災の約一千倍に相当するという。
▼15:30
菅直人首相は午後3時半、宮城県沖の大地震を受け北沢俊美防衛相に「自衛隊は最大限の活動をすること」と指示した。夕方、菅首相は東北・太平洋沿岸地震を受けて野党党首らと官邸で会談し「国民の生命と財産を守るため、救国のため協力してほしい」と求めた。
▼19:13
19時13分、震度5強の地震を観測された首都圏ではJRが終日運転見合わせを発表。銀座エリアでも終業時間を迎え、帰宅できずに街にとどまる社会人、徒歩で自宅へと向かう人々らで通りはごった返している。新宿通りに「徒歩帰宅者」の人波も。渋谷の街も大きく混乱。専門店なども軒並み閉店。
▼20:00
政府は陸海空3自衛隊の計約8000人を出動させ、救援、救助活動に全力を挙げている。外務省によると、11日夜までに豪州、台湾、米国、韓国、中国、ロシアなど計38の国・地域・機関から救助隊員や救援物資支援の申し入れがあり、対応を調整している。
▼2011年3月12日 01:00
警察庁によると、この地震による死者は12日午前1時現在、宮城、福嶋、東京などの1都8県で133人、行方不明者は530人、これとは別に、仙台市若林地区で津波による200人~300人の水死とみられる遺体が見つかっている。
▼03:59
午前3時59分頃、長野県北部で震度6強の強い地震が発生した。震源地は新潟県中越、マグニチュードは6.6と推定されている。また、この地震から長野県・新潟県を中心に連続して強い地震が発生している。
▼07:00
文部科学省は12~13日に後期日程試験などを実施する予定だった国立私立大学のうち22校が、試験を中止すると発表した。中止を決めたのは岩手大学、茨城大学など22校。
▼12:00
防衛省は災害派遣の規模を過去最大の約2万人に拡大し、航空機約190機、艦艇約25隻も出動させた。陸、海、空の勢力を各地から東北地方に集約、被害状況の把握や被災者の救助に当たった。
▼13:00
列島各地で誘発地震、マグニチュード(M)6以上の地震だけでも12日午前11時現在、合計20件発生した。周辺部の地盤が連鎖的に刺激を受け、地震が頻発していると専門家は見ている。
▼15:14
NHKの速報によると、地震と津波によって、岩手県や宮城県、福島県の沿岸部は壊滅的な被害を受け、東北を中心にこれまでに500人余の死亡者が確認された。宮城県内ではさらに400人から500人が遺体で見つかり、全国の死者・行方不明者は合わせて1600人を超えている。