バーガーキングを買収

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2016年のリオ五輪の後は、アテネ五輪後のギリシアのようになるのではないか、と懐疑論を唱える人も中にはいたりしますが、今日のブラジルに売るほどある資源とマネーと活力があるのはまぎれもない事実だと思います。

 

最近飛び込んできたニュースにも驚かされました。「バーガーキングをブラジル人投資グループが買収」――。

バーガーキングと言えばマクドナルドに次ぐ規模を誇るハンバーガーの世界的チェーン。アメリカ文化の代表的な“イコン”です。

 

今回の報道で、アメリカンビールの代表的銘柄バドワイザーもいまやブラジル系資本の傘下だと知りました。今後まさかマルボロやコカコーラの買収とまでとは行かないでしょうが、アメリカンライフスタイルの象徴的ブランドが他にもブラジルマネーによる買収劇の一幕に登場する可能性は高いのではないでしょうか。

 

こうしたブラジル人企業家・投資家といえばかつては生まれながらに富裕層というのが定番でしたが、このところは事情が変わってきて、比較的下流の家庭出身者がどんどん増えているそうです。バーガーキングを買収した投資家たちの素性もそうだと言います。米コンサルタント会社の調べによると、2006年から2008年までの間、ブラジルのミリオネアの数は70%も増えたそうです。この結果、ブラジルより6倍も人口の多いインドのミリオネアの数を抜いたと言います。

 

増え続ける億万長者……。「ブラジリアン・ドリーム」なる言葉が生まれる日も近い将来来るかもしれません

 

リオグランジドノルテ州ナタル市にて 2010年8月29日 小林大祐

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