奇談満載の新聞ネタ

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もし日本だったらトップニュース扱いのネタだろう。そう思えるような話題がブラジルのメディアにはごろごろしています。例えば、1024日付全国紙Folha de São Pauloの社会面(Cotidiano)2ページほどをさっと斜め読みしてみると――。

・ 死んだはず”の男性が自分の葬式に現れて町中が騒然となった。

  女性弁護士(44)と恋人男性(45)、殴り合いの末、ビル21階から2人で転落死。

・   空港で貨物倉庫が襲撃され、約1.5億円分のi-PhoneiPadが盗難被害に。

    市の名士たち(市議会議長、市議、弁護士ら)がそろって児童買春容疑で逮捕。

他にも、このところ急増して社会問題化している青少年麻薬中毒者の更正施設に関する話題も大きく取り上げられています。この日は「14人が死亡したバス事故」でさえ片隅のベタ記事扱いでした。ただ、こうして並べてみると、計らずして現代ブラジル社会の縮図的な記事構成になっているような気がします。

 “幽霊騒動”の珍事は日本のネットニュースでも報じられていました。もう少し肉付けしてみます。大変よく似た男2人がいて、どちらも身分証明書も持たない路上生活者でクラックの常習者。しかも同じ職場(洗車場)で働いていたそうです。そのため、一人が殺害されたとき、もう一方が亡くなったと勘違いされたことが騒動の発端。家族も警察も事実を誤認してしまったわけです。そして人づてに自分の葬儀が行われていると聞いた男が会場に向かってみると、自分の遺影が飾ってあり、悲しみにくれる家族の姿がそこにあったというお話です。居合わせた人の中には泡を吹いて気絶した人もいたそうですが、当事者は「俺は本当に家族に愛されて、心配されているんだと分かった」。一躍有名人になり、“ゾンビ”のあだ名が付けられたことも気に入っているようです。 

一度は“死んだ”この男性。これをきっかけに生まれ変わって、麻薬まみれの路上生活から抜け出すができるでしょうか。

20121025日 リオグランデドノルテ州ナタル市 小林大祐

 
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