Leve 6 Pague 5

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連日猛暑だった日本での一時滞在を終え、こちらに戻ってきてみると、驚いたことに肌寒い雨模様が続いています。日本に一時帰国する前はほぼ半裸状態で寝ていたのですが。あまりの肌寒さに薄い布団を買い求めました。あと2~3週間もすれば暑さが戻って押入れにしまわれることになるのだろうから無駄な出費だなあ、と思いつつ……。


 2ヶ月前まで暮らしていたモソロ市(ナタル市から車で5時間ほど内陸に位置)ではこんな寒さを一度も体験したことがありませんでした。年中24時間クーラーなしでは過ごせない気候で電気代は毎月平均2万円超え! 風力や地熱を利用した発電施設が周辺地域に多数設置されていたので、地元住民に少しは還元してもらえないかと恨めしく思ったものでした。

 家計を圧迫していた経費としては他に、日本よりずっと高い携帯電話の通話料金や、公共交通機関が乏しいため利用していた移動のタクシー代などが挙げられます。また、生鮮食品の値段も物流コストが高くつくため、野菜も肉もサンパウロ市などの都会のスーパーに置かれている商品よりも高い値札を付けていながら質は相当劣るという始末。「田舎暮らし=都会よりもお金がかからない生活」という幻想は淡くも消え去った次第です。

 

現在のナタル市に引越しを契機に、生活の劇的向上、あるいは生活経費の大幅削減を期待していました。が結果は電気代が少しはマシになった程度。手に入る生鮮食品の値段と質はさほど変わりありませんでした。商品の値段はほぼ日本並みながら、その種類や質は到底比べるべくもありません。良くて安いものは大都市、ひいては先進国が独占しているという現実にいまさらながら気付かされております。そんな非情かつ無情的状況を前に、きょうもスーパーの新聞広告で特売品を探しております。 


 ブラジルではしばしば「6つ買えば5つ分の値段でいいですよ」(Leve 6 Pague 5)といった安売りの仕方をします。しかしたいていの消費者にとっては1、2つあればとりあえずは十分のはず。6つも要らないのです。それでも特売なんだしと買ってしまうのが消費者心理です。これはお得なのでしょうか、それとも無駄なモノまで買わされているのでしょうか。賢い生活を送るためにはまだまだ勉強が必要なようです。

 

                             リオグランジドノルテ州ナタル市にて    小林大祐

 
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